耳で学ぶ新習慣!オーディオブックで始める「ながら学習」講座

夜、一般的な日本のマンションのリビングのソファの静かな落ち着いた空間で、スマートフォンでイヤホンをしてオーディオブックを聞いている笑顔の日本人ミドル女性


学ぶことをあきらめない。耳を使った“ながら”の新しい学び方

「本を読みたいけれど、目が疲れやすくてつらい」「毎日忙しくて、ゆっくり本を開く時間がない」。そんな悩みを抱えている方にこそ試してほしいのが、耳で学ぶオーディオブックという新習慣です。

オーディオブックとは、書籍の内容をナレーターや声優が読み上げてくれる音声版の本のこと。スマートフォンひとつで、いつでもどこでも本を聴くことができます。目を使わずに耳で情報を受け取れるため、家事をしながら、散歩しながら、通勤や通院の待ち時間など、いわゆる「ながら時間」を有効活用できるのが魅力です。

特に、60代以上の世代にとって、文字を追わずに学べるという点はとても大きな利点です。好きな本を聴くだけで、頭と心がリフレッシュされ、生活に前向きな刺激をもたらしてくれる。今回は、そんな「ながら学習」にぴったりのオーディオブックの魅力や活用法をご紹介します。




「読む」から「聴く」へ。
オーディオブックが広げる新しい学びの形

従来の読書は、「机に向かって本を開く」「目で文章を追う」というスタイルが主流でした。しかし、オーディオブックを使えば、そのスタイルを大きく変えることができます。耳で聴くということは、手や目を使わずに知識を取り入れられるということ。日常生活のなかでの“ながら時間”を、学びの時間に変えられるのです。

たとえば、朝の家事をしながら、興味のある歴史小説を聴く。夕食の準備中に、健康や暮らしに関する実用書の内容を聴きながら学ぶ。夜、リラックスタイムにエッセイや文学を聴いて心を落ち着ける。こうした日常の隙間時間を使って、本の世界に触れることができるのが、オーディオブックの大きな魅力です。

また、文字を読むのが苦手になってきた方にとっても、耳で聴くという方法は無理のない学びの手段です。目の疲れや肩こりを感じることなく、自分のペースで情報を取り入れられるため、「学ぶことが楽しい」「自分にもまだできる」と感じられるようになります。

さらに、ナレーターの声が心地よく、感情豊かに物語を伝えてくれるため、紙の本とはまた違った臨場感があります。聴覚を通じて入る情報は、記憶に残りやすいという研究結果もあり、理解が深まりやすいのも特長のひとつです。




スマホひとつで簡単に始められる。
おすすめの使い方と選び方

オーディオブックを始めるのに必要なのは、スマートフォンとイヤホン、そしてインターネット環境だけ。操作も難しくなく、専用のアプリを使えば、すぐに聴きたい本にアクセスできます。

まずおすすめしたいのが、「Audible(オーディブル)」というアプリ。月額制でさまざまなジャンルの書籍が聴き放題になり、人気のビジネス書や小説、エッセイ、健康・医療など、幅広い内容をカバーしています。ナレーターもプロの声優やアナウンサーが担当しており、聴き心地が良く、まるで朗読会に参加しているような気分になれます。

もう一つの代表的なサービスが「audiobook.jp」。こちらは単品購入や聴き放題プランがあり、自分に合ったスタイルで利用できます。日本語のタイトルが豊富で、学習書や自己啓発系の本も多く取りそろえられているので、目的に応じて選びやすいのが特徴です。

使い方はとても簡単です。アプリをダウンロードして、会員登録をし、聴きたい本を選んで再生ボタンを押すだけ。再生スピードの調整や、途中で一時停止して後で続きから聴くことも可能です。スマホの画面を閉じても音声は流れ続けるので、ポケットに入れておくだけでOKです。

最初は、短めのエッセイや朗読作品から始めると取り組みやすいでしょう。心にゆとりのあるときに、好きなジャンルの本を選んで、ぜひ試してみてください。




習慣にすると心も生活も豊かになる。
家族との会話も弾むきっかけに

オーディオブックの魅力は、ただ本を聴くというだけではありません。毎日の生活のなかに自然と「学び」が溶け込むことで、生活そのものが前向きに変わっていくという点にも注目したいところです。

たとえば、朝の散歩の時間に、教養書や哲学の話を聴きながら歩くことで、心が整い、1日を丁寧に過ごすことができます。昼間の家事の時間が、ただの作業ではなく、自分自身の知識を広げるひとときになる。夜には、文学作品やエッセイを聴きながら気持ちをリラックスさせて、心地よい眠りにつく。こうした一連の流れが、毎日の生活リズムに良い変化をもたらします。

また、オーディオブックで得た知識や感動を家族や孫と共有することで、会話も豊かになります。「最近こんな話を聴いたよ」「この本、おもしろかったから今度一緒に聴いてみようか」そんな風に、自分の学びがまわりの人とのつながりにも広がっていきます。

特に、読書が好きなお孫さんがいれば、「おばあちゃんもこんなふうに本を聴いているんだよ」と話すことで、共通の話題が生まれ、一緒にオーディオブックを楽しむ機会にもなるかもしれません。

さらに、毎日の習慣にすることで、新しいジャンルの本に出会ったり、自分でも驚くような知識が身についたりと、学びがどんどん楽しくなっていきます。「学ぶことが好きだった気持ち」が、再び生活に戻ってくる。そんな経験を、ぜひオーディオブックで体験してみてください。




まとめ

オーディオブックは、スマホとイヤホンさえあれば、誰でも簡単に始められる新しい読書の形です。忙しい日々の中でも、目を使わずに耳から学べるので、無理なく続けることができ、知識や感性を自然に広げていくことができます。
特に60代以上の方にとっては、「読むことがつらい」と感じていた本の世界が、ふたたび身近な存在になるきっかけになります。オーディオブックを習慣にすることで、毎日の家事や散歩が学びの時間に変わり、生活がより豊かで前向きなものになるのです。

スマートフォンを通じて、新しいことに挑戦する気持ちを育て、心の健康も保つ。そして家族や孫との会話を弾ませる、あたたかいきっかけにもなります。
これまで「本を読むのはちょっと大変」と思っていた方も、今日からは「耳で本を楽しむ」という選択肢を持ってみませんか? 毎日の暮らしの中に、静かな学びと新しい喜びを添えてくれる。そんなオーディオブックのある生活、あなたもぜひ始めてみてください。

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